英語教材の元編集者が実践する、独学で身に付ける英会話

「英語を勉強するのをやめたら、英語が身につき始めた話」 ― イマージョン・ラーニング3か月目の記録

こんにちは! 英語教材編集者のあきかんです。

以前の記事で、「イマージョン・ラーニング(英語漬けの学習法)」を始めたことを書きましたが、あれから3か月が経ちました。

今回は、「実際にどんな時間の使い方をしてきたのか?」
そして、「3か月間やってみて、どんな変化があったのか?」を正直にお話ししてみたいと思います。

イマージョン・ラーニングを始めて3か月。試行錯誤しながらも今日まで続けられています。

ただ「勉強しなきゃ」と肩肘張っていた頃よりも、むしろ「英語を生活に溶け込ませる」ようになった今のほうが、自然と英語が身についてきた実感があるんです。

「英語を学ぶ」のではなく、「英語で生活する」感覚。
それが、私なりのイマージョン・ラーニングのスタイルになりました。

これからイマージョン・ラーニングを始めてみようと思っている方の中には、

イマージョン・ラーニングって、英語に“どっぷり浸かる”って言うけど、そんな時間どこにあるの?

と感じる方も多いと思います。

実は私も最初そうでした。

でもやってみて気づいたのは、まとまった時間を作るのではなく、生活の中に英語を差し込むことがポイントなんです。

具体的には、こんな感じで英語に触れています。

💡 私の1日のイマージョン・タイム起床後の30分:YouTubeでVlogを見る
通勤時間の1時間:Podcastで英語を聴く時間
昼休みの30分:海外ドラマを英語字幕で1話見る
寝る前の2時間:海外ドラマを見て、英語表現をメモする

こうしたスキマの時間を活用することで合計で1日約4時間

けっこう時間をかけているようですが、「机に向かって英語を勉強している感覚」はあまりないんです。

むしろ、スマホを手に取る感覚で英語に触れているだけなので、ストレスも少なく、習慣として無理なく続けられています。

「勉強しないほうが、身についた」という逆説

正直に言うと、私は今、「英語を勉強している」という感覚はほぼゼロです。

かつては、単語帳を開き、文法問題を解き、「今日はこれだけやった」と自分を納得させていました。でも、いざ英語を話すと、まったく口から出てこない。リスニングもほとんど聞き取れない。

そこで思い切って、「英語を“勉強”するのをやめる」ことにしました。
代わりに、「英語で楽しむ」「英語で生活する」ことを意識し始めたんです。

たとえば……

💡 POINT・通勤中は、日本語のニュースではなく、英語のPodcastに変える
・寝る前のリラックスタイムは、興味のある海外ドラマを英語字幕で見る
・海外のスポーツニュース(サッカー・ラグビーなど)を英語で読む

こうした小さな積み重ねが、英語への「抵抗感」を薄めてくれました。

大事なのは、「英語をやらなきゃ」と構えすぎないこと。たとえば、朝のニュースを英語でチェックするだけでも、もうそれは立派な英語学習。通勤中の動画視聴も、リスニング力アップにしっかり貢献してくれます。

こうして日常のあちこちに英語をちょっとずつ「差し込む」ことで、気がつけば4時間も英語に触れていた、という状態が自然と生まれるんです。

私にとっては、これが一番「続けられる」スタイル。

がんばりすぎず、でも毎日少しずつ積み重ねていくことが、イマージョン・ラーニングを楽しむコツなのかもしれません。

イマージョン・ラーニング3か月で感じた変化

とはいえ、「どれくらい効果があったのか?」は、みなさん気になるところですよね。

3か月経った今、感じている変化は以下の通りです。

💡 3か月で感じた5つの変化

1. 英語を聞き取る「スピード感」がついた
海外ドラマで「あ、今の言ったことわかったかも」という瞬間がほんの少し増えた。
2. “一発で聞き取ろう”という焦りが減った
わからなくても「文脈でなんとなく理解」する癖がつき、気楽に聞けるように。
3. 聞こえたフレーズを口に出せるようになった
耳で覚えた英語をそのまま真似してつぶやく。これが地味に効果的。
4. 「英語のまま理解」する感覚が少しずつ芽生えてきた
いちいち日本語に訳さず、「なんとなく意味がつかめる」場面が増加。
5. 毎日英語に触れないと落ち着かない(笑)
完全に“英語習慣”ができてきて、むしろ触れない日のほうが違和感に。

まだまだ「英語を聞き取れるレベル」にはほど遠いですが、着実に「英語耳」「英語脳」の土台ができつつある感覚はあるんです!

こうした小さな変化の積み重ねが、自分の中で「英語が遠い存在じゃなくなってきた」と思える理由なのかもしれません。

もちろん、3か月ではまだまだ始まったばかり。でも、そんなときでも「昨日より少しは聞き取れたかも」「この表現、前にも聞いたぞ」と、自分なりの成長を感じる瞬間があるから、また次の日も英語に触れたくなるんですよね。

大事なのは、完璧を求めないこと。
「わかる」も「わからない」も、すべて学びの一部だと捉えて、楽しみながら続けていくこと。

英語が「目標」ではなく、「日常の一部」になったことで、学ぶことそのものへのハードルがぐっと下がりました。

次の3か月でやりたいこと:いよいよ「話す」に挑戦!

イマージョン・ラーニングを3か月続けてきて、「聞こえるようになってきた」という実感はありますが、やっぱり次に気になるのは「話す力」です。

もちろん、まだ全く話すことができません(笑)

でも、実験的に「話す」ことも日常生活に入れていきたいと考えています。正直、まだオンライン英会話なんかはハードルが高いので、まずは家の中で英語で独り言を言うことから始めようかと思います。

そこで、次の3か月は英語を聞くだけではなく、こんなことに取り組んでいきたいと考えています

💡 これから挑戦したいこと

●自分の生活を英語で話す練習をする
「今日はこんなことがあった」といった身近な話題を英語で独り言。
●英語の“口グセ”をストックする
よく使われるフレーズや言い回しを集めて、家の中で口に出してみる。
●英語スピーチなどをシャドーイングする
5~10分程度のスピーチを何度も聞いてシャドーイングする。

「話す英語」って、文法よりもリズムや型に慣れることが大事だと思うんです。

ただし、きれいな発音を意識しすぎないようにしたいです。

もちろん、発音がきれいに越したことはありません。
ただ、英語は今や世界中で話されている共通語。国や地域によって発音やアクセントに違いがあるのは当たり前です。

そう考えると、現時点では「発音はそこまで気にしすぎなくてもいいのかな」と思っています。

中には「自分できれいに発音できなければ、相手の英語も聞き取れない」という意見もありますが、私はまずは“完璧な英語”ではなく、“なんとなく伝わる英語”を目指して、気楽に始めてみます。

まとめ:英語を「生活の中に差し込む」感覚で

以上、イマージョン・ラーニング3か月目の記録についてでした。

それでは今回の記事のおさらいです。

私にとって、英語学習の転機は「英語を勉強するのをやめたこと」でした。

もちろん、単語や文法の知識も大切です。でも、最初に必要なのは、「とにかく英語に触れる時間を増やすこと」だと思います。

そのためには、この3つがとても大事。

💡 POINT✅ まとまった時間をとろうとしない
✅ 英語を娯楽の一部にする
✅ 毎日の習慣にする

英語学習が続かない、伸び悩んでいる……そんな方にこそ、「英語を勉強しない英語学習法」を試してみてほしいと思います。

イマージョン・ラーニングは、最初の1か月はあんまり効果を感じられないかもしれません、でも、やればやるほど「言葉としての英語」に慣れていき、3か月でも変化を感じるはずです。

英語を“科目”から“生活”に。
私と一緒に、そんな学び方を目指してみませんか?

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あきかん

1993年生まれ。大学の英文学科を卒業後、出版社勤務。英語教材の編集を経て、フリーランスの編集者兼ライターとして活動する。現在、教材編集者の視点から、自らの英会話力UPのためのブログを更新中。趣味は微生物の探求。

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